2008年01月14日
赤ワインポリフェノール レスベラトロールがアルツハイマーに良い訳
以前に朝日新聞で、日本人女性は、遺伝子学的にアルツハイマーになり易いということがわかった、と書かれていました。常に年老いていくことを避けられない我々としては、非常に気になる記事ですね。
実際、このアルツハイマー病などの痴呆症などの原因は、今も不透明なところが多いですが・・・
近年、アルツハイマーなどの痴呆症の一因は、脳におけるβアミロイド(βアミロイドペプチド)の産生とその異常沈着であると推測されています。
これは、いわゆるアミロイド・カスケードと言われるもので、アミロイド前駆体蛋白(amyloid precursor protein,APP)からのβアミロイド産生→異常凝集(アミロイド線維形成)→神経毒性発現→神経原繊維変化→神経細胞の死→脳萎縮という経過をたどります。
一方、赤ワインの摂取が痴呆症のリスクを低減することが統計調査から示され、その後の実験でこのリスク低減を促す物質の1つがレスベラトロールであることが明らかになり始めています。これらの研究により、現在、レスベラトロールの痴呆症に対する効果の研究が数多く行われています。
例えば、Marambaudらは、2005年、いくつかの細胞培養系でを用いて実験を行った結果、レスベラトロールがアルツハイマー病患者の脳内に見られるβアミロイドペプチドの生成を止めはしないが、分解を促進し、しかも他の抗酸化剤の中では作用が群を抜いていたと報告されています。
すなわち、レスベラトロールのアルツハイマー予防効果を示唆しました。
Marambaud P, Zhao H, Davies P. Resveratrol promotes clearance of Alzheimer's disease amyloid-beta peptides. J Biol Chem. (2005) 280(45):37377-82.
そのうち、アルツハイマー病や痴呆症の予防薬や特効薬がこのレスベラトロールから作られるかもしれませんね・・・。それまでは、赤ワインや赤ワインサプリで、レスベラトロールを摂るしかないようです・・・。
実際、このアルツハイマー病などの痴呆症などの原因は、今も不透明なところが多いですが・・・
近年、アルツハイマーなどの痴呆症の一因は、脳におけるβアミロイド(βアミロイドペプチド)の産生とその異常沈着であると推測されています。
これは、いわゆるアミロイド・カスケードと言われるもので、アミロイド前駆体蛋白(amyloid precursor protein,APP)からのβアミロイド産生→異常凝集(アミロイド線維形成)→神経毒性発現→神経原繊維変化→神経細胞の死→脳萎縮という経過をたどります。
一方、赤ワインの摂取が痴呆症のリスクを低減することが統計調査から示され、その後の実験でこのリスク低減を促す物質の1つがレスベラトロールであることが明らかになり始めています。これらの研究により、現在、レスベラトロールの痴呆症に対する効果の研究が数多く行われています。
例えば、Marambaudらは、2005年、いくつかの細胞培養系でを用いて実験を行った結果、レスベラトロールがアルツハイマー病患者の脳内に見られるβアミロイドペプチドの生成を止めはしないが、分解を促進し、しかも他の抗酸化剤の中では作用が群を抜いていたと報告されています。
すなわち、レスベラトロールのアルツハイマー予防効果を示唆しました。
Marambaud P, Zhao H, Davies P. Resveratrol promotes clearance of Alzheimer's disease amyloid-beta peptides. J Biol Chem. (2005) 280(45):37377-82.
そのうち、アルツハイマー病や痴呆症の予防薬や特効薬がこのレスベラトロールから作られるかもしれませんね・・・。それまでは、赤ワインや赤ワインサプリで、レスベラトロールを摂るしかないようです・・・。
2008年01月11日
レスベラトロール効果のキーワード「サーチュイン」とは
レスベラトロールの研究で高頻度で出てくる言葉に、「サーチュイン」という言葉があります。
さて、このサーチュインとは、何なんでしょう?
SIRT1だとか、Sir2だとか出てくるので、よくわからなくなってしまいます。
そこで、ちょっと、サーチュインについて、まとめてみました。
サーチュイン/サーチュインファミリーとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)です。そのサーチュインファミリーのSIRT1やSir2(酵母ではSir2、哺乳類ではSirt1)は、いわゆる長寿関連遺伝子(longevity related gene)と呼ばれています。
最初に発見されたものは酵母のSir2です。ヒトのサーチュインは7種類(SIRT1〜SIRT7)知られており、ヒトのSIRT1は、酵母のSir2に高い相同性を示します。
すなわち、SIRT1もSir2も、ほぼ同じ位置付けを持つサーチュインだったわけです。要するに、酵母とヒト(ほ乳類)による違いなのですね。
そして、このサーチュインは、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
例えば、このサーチュインファミリーであるSIRT1やSir2が活性化し、遺伝子保護物質であるヒストン(DNA結合制御たんぱく質)のアセチル化(;分解)を防いでくれます。そして、そのアセチル化防止により、DNAの露出を防ぎ、テロメア短縮を促すテロメアーゼの作用を抑えくれることがわかっています。そして、その作用によって、細胞の寿命を延ばしてくれるのです。
(人体は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返していますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の「テロメア」だと考えられています。)
サーチュインはこのように重要な役割を果たしているため、現在でも、あらゆる角度からこのサーチュインの研究が行われているのです。
そして、赤ワインポリフェノールであるレスベラトロールは、このサーチュインを活性化するという報告が数多くされています。そのため、レスベラトロールは、長生きポリフェノールということで非常に注目を浴びているのです。
さて、このサーチュインとは、何なんでしょう?
SIRT1だとか、Sir2だとか出てくるので、よくわからなくなってしまいます。
そこで、ちょっと、サーチュインについて、まとめてみました。
サーチュイン/サーチュインファミリーとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)です。そのサーチュインファミリーのSIRT1やSir2(酵母ではSir2、哺乳類ではSirt1)は、いわゆる長寿関連遺伝子(longevity related gene)と呼ばれています。
最初に発見されたものは酵母のSir2です。ヒトのサーチュインは7種類(SIRT1〜SIRT7)知られており、ヒトのSIRT1は、酵母のSir2に高い相同性を示します。
すなわち、SIRT1もSir2も、ほぼ同じ位置付けを持つサーチュインだったわけです。要するに、酵母とヒト(ほ乳類)による違いなのですね。
そして、このサーチュインは、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
例えば、このサーチュインファミリーであるSIRT1やSir2が活性化し、遺伝子保護物質であるヒストン(DNA結合制御たんぱく質)のアセチル化(;分解)を防いでくれます。そして、そのアセチル化防止により、DNAの露出を防ぎ、テロメア短縮を促すテロメアーゼの作用を抑えくれることがわかっています。そして、その作用によって、細胞の寿命を延ばしてくれるのです。
(人体は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返していますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の「テロメア」だと考えられています。)
サーチュインはこのように重要な役割を果たしているため、現在でも、あらゆる角度からこのサーチュインの研究が行われているのです。
そして、赤ワインポリフェノールであるレスベラトロールは、このサーチュインを活性化するという報告が数多くされています。そのため、レスベラトロールは、長生きポリフェノールということで非常に注目を浴びているのです。
2008年01月10日
注目のアンチエイジング成分「レスベラトロール」とは
通常、トランス体のレスベラトロール(トリヒドロキシスチルベン)を多くの報告ではレスベラトロール(resveratrol)と呼んでいます。
レスベラトロールは、赤ブドウの皮や葉に多い強力なポリフェノールの1つです。赤ワインのポリフェノールとしても良く知られています。
サーチュインの活性化によるアンチエイジング効果、ガン予防、心疾患予防、脳血管疾患の予防、DNAの保護作用や眼病予防の効果などが明らかになり始めています。
そして、これらが、ネイチャー、サイエンス、ランセットという、有名科学雑誌・医学雑誌で取り上げられ、大変注目を浴びています。
また、アメリカのアンチエイジング学会や医学会でも、レスベラトロールの話が多く取り上げられ、その活用方法がさまざまな現場で検討されています。
今、長生きポリフェノールとして、非常に注目を浴びているアンチエイジング成分です。
レスベラトロールは、赤ブドウの皮や葉に多い強力なポリフェノールの1つです。赤ワインのポリフェノールとしても良く知られています。
サーチュインの活性化によるアンチエイジング効果、ガン予防、心疾患予防、脳血管疾患の予防、DNAの保護作用や眼病予防の効果などが明らかになり始めています。
そして、これらが、ネイチャー、サイエンス、ランセットという、有名科学雑誌・医学雑誌で取り上げられ、大変注目を浴びています。
また、アメリカのアンチエイジング学会や医学会でも、レスベラトロールの話が多く取り上げられ、その活用方法がさまざまな現場で検討されています。
今、長生きポリフェノールとして、非常に注目を浴びているアンチエイジング成分です。
2008年01月09日
はじめに
「永遠の若さ」や「長寿」は、人間の究極の欲求です。
現代の科学では、この欲求を満たすため、数多くの研究が行なわれています。
そして、今、アメリカのアンチエイジング学会や医学会では、赤ワインから見つかった1つのポリフェノールが大注目されています。
このポリフェノールは、長生きポリフェノールと呼ばれる「レスベラトロール」という名前のポリフェノールです。
このレスベラトロールは、他のポリフェノールにないすばらしい力を持っています。
今後、このレスベラトロールについて、情報を収集して、その情報をドンドン紹介していきたいと思います。
意見や感想があったら、ドンドンコメントしてくださいね♪
現代の科学では、この欲求を満たすため、数多くの研究が行なわれています。
そして、今、アメリカのアンチエイジング学会や医学会では、赤ワインから見つかった1つのポリフェノールが大注目されています。
このポリフェノールは、長生きポリフェノールと呼ばれる「レスベラトロール」という名前のポリフェノールです。
このレスベラトロールは、他のポリフェノールにないすばらしい力を持っています。
今後、このレスベラトロールについて、情報を収集して、その情報をドンドン紹介していきたいと思います。
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