2009年03月02日
Sirtris社 MELAS症候群治療薬としてレスベラトロールがFDAに希少薬指定
2008年4月2日、Sirtris Pharmaceuticals, Inc.は、MELAS症候群(ミトコンドリア性筋障害・脳症・乳酸アシドーシス・脳卒中様エピソード)の治療薬としてレスベラトロール(resveratrol)がアメリカFDAに希少薬指定されたと発表しました。
(希少薬 Orphan-Drug:極めて希な疾病の治療に用いられる薬品)
Forbesの記事(英文)
http://www.forbes.com/afxnewslimited/feeds/afx/2008/04/02/afx4843937.html
BioTodayの記事(和文)
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=26032
Sirtris Pharmaceuticals, Inc.のページ
http://www.sirtrispharma.com/
Sirtris Pharmaceuticalsという会社がレスベラトロールの医薬品の開発を盛んに行っているようです。多くの医師が参加するベンチャー企業のようです。
まあ、この治療薬の摂取量など、詳細が気になりますが・・・。
今後、ヒトでの臨床試験結果やその他の使用用途の広がりが非常に楽しみです。
(希少薬 Orphan-Drug:極めて希な疾病の治療に用いられる薬品)
Forbesの記事(英文)
http://www.forbes.com/afxnewslimited/feeds/afx/2008/04/02/afx4843937.html
BioTodayの記事(和文)
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=26032
Sirtris Pharmaceuticals, Inc.のページ
http://www.sirtrispharma.com/
Sirtris Pharmaceuticalsという会社がレスベラトロールの医薬品の開発を盛んに行っているようです。多くの医師が参加するベンチャー企業のようです。
まあ、この治療薬の摂取量など、詳細が気になりますが・・・。
今後、ヒトでの臨床試験結果やその他の使用用途の広がりが非常に楽しみです。
喫煙者に朗報!赤ワインは、肺ガンを予防する!
赤ワインは、古来より薬酒としても用いられてきており、心臓病やアルツハイマー病など、様々な病気を予防することがわかっています。最近では、前立腺ガンの予防にも有効、という報告も行なわれています。
2004年、ガンの中でも発病者がもっとも多く致死率も高い肺ガンの予防にも、赤ワインが役に立っているという研究成果が発表されました。
この研究は、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ大学のホアン・バロス教授らの研究チームによって学術誌「胸郭」(Thorax)11月号で発表されました。
その報告によると、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ地区の肺がん患者132人と、肺がんでない入院患者187人を対象に、ワインを飲む習慣と病気との関係について調査を実施しました。
その結果、赤ワインを飲んでいる人は、肺ガンを発病する割合が、赤ワインを飲んでいない人より低いことがわかりました
バロス教授によると、その違いはそれほど大きくはないが、統計的に有意差があったとコメントしています。
同時に、本調査では、白ワインを飲んでいる人は肺がんになる割合がむしろ高かったという結果も示されました。
教授らは、白ワインと異なり、赤ワインが肺ガンに対して予防的に働くのは、赤ワインに含まれている「タンニン」や「レスベラトロール」の抗ガン作用ではないかと推測している。
ポリフェノールの一種であるタンニンは、抗酸化物質であり、細胞を傷つけて諸病の原因となるフリーラジカル(活性酸素などの遊離基)を除去する働きがある。また、レスベラトロールは、腫瘍の成長を抑える働きが報告されています。
この報告に対して、英国胸部学会のアンドリュー・ピーコック会長は、「赤ワインを飲むのは、適量である限り、明らかに肺がんを予防する効果があるようだ」と述べている。バロス教授は、「赤ワインを飲んでいると肺がんになるリスクが少なくなることがわかったが、だからといって、飲み過ぎるのはかえって健康を害する」と注意も促している
要するに、赤ワインはほどほどに飲めばよいということです。
ガンのリスクを低減するほどほどの赤ワイン飲酒量:1日2〜3杯
※厚生労働省の指針より換算
※参考文献:Renaud S, Gueguen R. The French paradox and wine drinking. Novartis Found Symp. 1998;216:208-17; discussion 217-22, 152-8.
また、アルコールが乳ガンの発現を促進するという報告もあります。
なので、本当に赤ワインの抗ガン効果だけを現実にしたい方は、赤ワインの健康成分(ポリフェノールやレスベラトロール)だけを多く含んだサプリメントを摂取する方が手軽で確実ではないでしょうか。
まあ、赤ワインのサプリメントを飲み続けている私の場合、抗ガン効果があることを期待するだけです・・・。
2004年、ガンの中でも発病者がもっとも多く致死率も高い肺ガンの予防にも、赤ワインが役に立っているという研究成果が発表されました。
この研究は、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ大学のホアン・バロス教授らの研究チームによって学術誌「胸郭」(Thorax)11月号で発表されました。
その報告によると、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラ地区の肺がん患者132人と、肺がんでない入院患者187人を対象に、ワインを飲む習慣と病気との関係について調査を実施しました。
その結果、赤ワインを飲んでいる人は、肺ガンを発病する割合が、赤ワインを飲んでいない人より低いことがわかりました
バロス教授によると、その違いはそれほど大きくはないが、統計的に有意差があったとコメントしています。
同時に、本調査では、白ワインを飲んでいる人は肺がんになる割合がむしろ高かったという結果も示されました。
教授らは、白ワインと異なり、赤ワインが肺ガンに対して予防的に働くのは、赤ワインに含まれている「タンニン」や「レスベラトロール」の抗ガン作用ではないかと推測している。
ポリフェノールの一種であるタンニンは、抗酸化物質であり、細胞を傷つけて諸病の原因となるフリーラジカル(活性酸素などの遊離基)を除去する働きがある。また、レスベラトロールは、腫瘍の成長を抑える働きが報告されています。
この報告に対して、英国胸部学会のアンドリュー・ピーコック会長は、「赤ワインを飲むのは、適量である限り、明らかに肺がんを予防する効果があるようだ」と述べている。バロス教授は、「赤ワインを飲んでいると肺がんになるリスクが少なくなることがわかったが、だからといって、飲み過ぎるのはかえって健康を害する」と注意も促している
要するに、赤ワインはほどほどに飲めばよいということです。
ガンのリスクを低減するほどほどの赤ワイン飲酒量:1日2〜3杯
※厚生労働省の指針より換算
※参考文献:Renaud S, Gueguen R. The French paradox and wine drinking. Novartis Found Symp. 1998;216:208-17; discussion 217-22, 152-8.
また、アルコールが乳ガンの発現を促進するという報告もあります。
なので、本当に赤ワインの抗ガン効果だけを現実にしたい方は、赤ワインの健康成分(ポリフェノールやレスベラトロール)だけを多く含んだサプリメントを摂取する方が手軽で確実ではないでしょうか。
まあ、赤ワインのサプリメントを飲み続けている私の場合、抗ガン効果があることを期待するだけです・・・。
赤ワインのアルツハイマー病予防効果<マウスを用いた実験で立証>
以前紹介いたしましたが、フランスボルドー地方(赤ワインの名産地)で行なった調査において、「ワインを250cc以上飲酒していた老人(65歳以上)の痴呆症発症率が飲んでいない人の4分の1だった」という報告を紹介いたしました。
今回は、なんと、赤ワインのアルツハイマー病予防効果が動物実験(マウス)で実証されていた記事を紹介いたします!!
実験を行ったのは、マウントサイナイ医科大学(ニューヨーク市)の研究チームです。そして、その結果を米実験生物学誌「FASEB Journal」2006年11月号で報告されました。
この報告では、アルツハイマー病型の脳にしたマウスを、赤ワインを与えたグループとエタノールまたは水を与えたグループにわけて、その影響を評価しました。この実験では、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)種の赤ワインが使用されました。
その実験の結果、赤ワインを与えられたマウスの方に、脳の記憶機能低下の度合いが少なかったという結果が認められました。
この赤ワインの効果は、アルツハイマー病の主な特徴である、脳にプラーク(plaque)の形成を引き起こすたんぱく(βアミロイド)の生成を赤ワインが防いだ作用によるものであると推測されています。
研究チームのジュリオ・パシネッティ(Giulio Maria Pasinetti)博士とジュン・ウォン(Jun Wang)博士は、「この実験の結果は、米食品医薬品局(FDA)による食事指針の範囲内の適量の赤ワイン(女性1日1杯、男性1日2杯)を飲むことによって、アルツハイマー病のリスクが減るという、すでに発表されている疫学的証拠を裏付けるものだと」しています。
赤ワインは、適度に飲めば、心臓病やガン(悪性新生物)を予防し、痴呆症予防にもかなり期待できるということですね。
健康や老後の生活のためにも、適度に酔っ払って赤ワイン生活をフルに楽しみながら、赤ワイン効果で健康を維持する。なんて楽しい健康法なのでしょう・・・・。
参考文献:Wang J, Ho L, Zhao Z, Seror I, Humala N, Dickstein DL, Thiyagarajan M, Percival SS, Talcott ST, Pasinetti GM. Moderate consumption of Cabernet Sauvignon attenuates Abeta neuropathology in a mouse model of Alzheimer's disease. FASEB J. 2006 Nov;20(13):2313-20.
今回は、なんと、赤ワインのアルツハイマー病予防効果が動物実験(マウス)で実証されていた記事を紹介いたします!!
実験を行ったのは、マウントサイナイ医科大学(ニューヨーク市)の研究チームです。そして、その結果を米実験生物学誌「FASEB Journal」2006年11月号で報告されました。
この報告では、アルツハイマー病型の脳にしたマウスを、赤ワインを与えたグループとエタノールまたは水を与えたグループにわけて、その影響を評価しました。この実験では、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)種の赤ワインが使用されました。
その実験の結果、赤ワインを与えられたマウスの方に、脳の記憶機能低下の度合いが少なかったという結果が認められました。
この赤ワインの効果は、アルツハイマー病の主な特徴である、脳にプラーク(plaque)の形成を引き起こすたんぱく(βアミロイド)の生成を赤ワインが防いだ作用によるものであると推測されています。
研究チームのジュリオ・パシネッティ(Giulio Maria Pasinetti)博士とジュン・ウォン(Jun Wang)博士は、「この実験の結果は、米食品医薬品局(FDA)による食事指針の範囲内の適量の赤ワイン(女性1日1杯、男性1日2杯)を飲むことによって、アルツハイマー病のリスクが減るという、すでに発表されている疫学的証拠を裏付けるものだと」しています。
赤ワインは、適度に飲めば、心臓病やガン(悪性新生物)を予防し、痴呆症予防にもかなり期待できるということですね。
健康や老後の生活のためにも、適度に酔っ払って赤ワイン生活をフルに楽しみながら、赤ワイン効果で健康を維持する。なんて楽しい健康法なのでしょう・・・・。
参考文献:Wang J, Ho L, Zhao Z, Seror I, Humala N, Dickstein DL, Thiyagarajan M, Percival SS, Talcott ST, Pasinetti GM. Moderate consumption of Cabernet Sauvignon attenuates Abeta neuropathology in a mouse model of Alzheimer's disease. FASEB J. 2006 Nov;20(13):2313-20.
レスベラトロールで糖尿病予防
上海の中国科学院の研究チームは、赤ブドウの皮に含まれる化学物質であるレスベラトロールはマウスのインスリン感受性を増大させると、Cell Metabolismで報告いたしました。
その報告では、SIRT1という酵素がレスベラトロールによって活性化され、この酵素は入れ替わりに、通常はインスリン活性を減少させる効果があるPTP1Bという分子の活性を抑制することが示唆されました。SIRT1濃度は、インスリン抵抗性のある動物細胞において減少しました。そして、レスベラトロールを用いたSIRT1 活性の増大は、PTP1B.に作用することによってインスリン感受性を改善しました。
ボストンにあるベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンターのYoung-Bum Kim助教授は雑誌Cell Metabolismに掲載されたこの論文の付随論説において、「PTP1Bを抑制するとインスリン活性が改善される」とコメントしています。
この研究では、過去の検査における濃度よりもはるかに低いレスベラトロール濃度でも動物のインスリン感受性が改善されるということが示されました。
上記の動物実験と同等の効果をヒトが得るためには、1日120リットルの赤ワインを飲む必要があると過去の研究結果は示唆していましたが、今回の研究によって赤ワインを1日3リットル飲むと必要量を摂取できることがわかりました。
レスベラトロールを豊富に含む他の自然食品を摂取した方がよいと、この研究の執筆者であるQiwei Zhai氏は述べています。
一方、最近、赤ワインやブドウから抽出されたレスベラトロール高含有素材が作られ始めています。こういったサプリメントで糖尿病を予防するのも良いですね。
出典: SIRT1 improves insulin sensitivity under insulin-resistant conditions by repressing PTP1B. Cell Metabolism 6:307-319, 2007
その報告では、SIRT1という酵素がレスベラトロールによって活性化され、この酵素は入れ替わりに、通常はインスリン活性を減少させる効果があるPTP1Bという分子の活性を抑制することが示唆されました。SIRT1濃度は、インスリン抵抗性のある動物細胞において減少しました。そして、レスベラトロールを用いたSIRT1 活性の増大は、PTP1B.に作用することによってインスリン感受性を改善しました。
ボストンにあるベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンターのYoung-Bum Kim助教授は雑誌Cell Metabolismに掲載されたこの論文の付随論説において、「PTP1Bを抑制するとインスリン活性が改善される」とコメントしています。
この研究では、過去の検査における濃度よりもはるかに低いレスベラトロール濃度でも動物のインスリン感受性が改善されるということが示されました。
上記の動物実験と同等の効果をヒトが得るためには、1日120リットルの赤ワインを飲む必要があると過去の研究結果は示唆していましたが、今回の研究によって赤ワインを1日3リットル飲むと必要量を摂取できることがわかりました。
レスベラトロールを豊富に含む他の自然食品を摂取した方がよいと、この研究の執筆者であるQiwei Zhai氏は述べています。
一方、最近、赤ワインやブドウから抽出されたレスベラトロール高含有素材が作られ始めています。こういったサプリメントで糖尿病を予防するのも良いですね。
出典: SIRT1 improves insulin sensitivity under insulin-resistant conditions by repressing PTP1B. Cell Metabolism 6:307-319, 2007
死亡率(がんや心臓病)を下げるワインの力
適量のワインの飲酒には、心臓病やがんなどによる死亡率を含め、死亡率を下げる効果が確認されています。
Renaudらの報告(1998年)では、1日あたり2杯(アルコール量21g)以上のワインは、心臓病による死亡率を非飲酒者に比べて30%も低下させると報告されています。
この報告では、1日あたり2〜3杯のワインは、がんによる死亡率を20%、全死亡率を30%も減少させることが確認されました。
しかし、1日あたり12杯では、がんによる死亡率は1.6倍、全死亡率は1.4倍に上昇し、全体では“J字型曲線”となります。
要するに、赤ワインを含めたワインは、適度に飲め!ということですね♪
飲みすぎなきゃ、飲んだ方が、長生きできるということですね♪
参考文献:Renaud S, Gueguen R. The French paradox and wine drinking.
Novartis Found Symp. 1998;216:208-17; discussion 217-22, 152-8.
Renaudらの報告(1998年)では、1日あたり2杯(アルコール量21g)以上のワインは、心臓病による死亡率を非飲酒者に比べて30%も低下させると報告されています。
この報告では、1日あたり2〜3杯のワインは、がんによる死亡率を20%、全死亡率を30%も減少させることが確認されました。
しかし、1日あたり12杯では、がんによる死亡率は1.6倍、全死亡率は1.4倍に上昇し、全体では“J字型曲線”となります。
要するに、赤ワインを含めたワインは、適度に飲め!ということですね♪
飲みすぎなきゃ、飲んだ方が、長生きできるということですね♪
参考文献:Renaud S, Gueguen R. The French paradox and wine drinking.
Novartis Found Symp. 1998;216:208-17; discussion 217-22, 152-8.
ライトボディ・ミディアムボディ・フルボディ 体に一番良いのはどれ?
赤ワインには「ボディ」という表現が使われます。
これはワインの「コク」のこと。
よく「重さ」(重め・軽め)とも表現されます。
「コク」の少ない順から「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表します。
アルコール分、醸造方法、熟成の度合いなどによってボディが異なります。
「ライトボディ」はフレッシュで若々しい香り、フルーティーな味わいが特徴です。
ポリフェノールやタンニンなどの渋みの多いもの、コクのあるものを「フルボディ」といいます。
「ミディアムボディ」は、その両者の中間のものです。
ライトボディは数年間の長期保存はできませんが、フルボディは保存環境が良ければ長期間の保存も可能です。
ちなみに、これらは、メーカーやものによって度合いは異なりますが、タンニンの多さを基準にしています。
そして、どの赤ワインが一番体に良いかというと、「フルボディ」でしょう。
赤ワインの健康成分(プロアントシアニジンやポリフェノール)は、タンニンを骨格としているものが多いためです。
なので、体に気をつけて赤ワインを飲むのであれば、フルボディを選ぶようにすれば良いのです。
これはワインの「コク」のこと。
よく「重さ」(重め・軽め)とも表現されます。
「コク」の少ない順から「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表します。
アルコール分、醸造方法、熟成の度合いなどによってボディが異なります。
「ライトボディ」はフレッシュで若々しい香り、フルーティーな味わいが特徴です。
ポリフェノールやタンニンなどの渋みの多いもの、コクのあるものを「フルボディ」といいます。
「ミディアムボディ」は、その両者の中間のものです。
ライトボディは数年間の長期保存はできませんが、フルボディは保存環境が良ければ長期間の保存も可能です。
ちなみに、これらは、メーカーやものによって度合いは異なりますが、タンニンの多さを基準にしています。
そして、どの赤ワインが一番体に良いかというと、「フルボディ」でしょう。
赤ワインの健康成分(プロアントシアニジンやポリフェノール)は、タンニンを骨格としているものが多いためです。
なので、体に気をつけて赤ワインを飲むのであれば、フルボディを選ぶようにすれば良いのです。
健康美容EXPO レスベラトロール(Resveratrol)特集
健康食品などの情報サイト「健康美容EXPO」でレスベラトロールの特集を行なっています。
健康美容EXPO レスベラトロール特集
http://www.e-expo.net/contents/special/resveratrol/index.html
主なレスラベラトロール原料メーカーや山梨大学の先生のコメントなども紹介されています。
やはり、レスベラトロールは、今年の最有力株なんでしょうかね・・・。
健康美容EXPO レスベラトロール特集
http://www.e-expo.net/contents/special/resveratrol/index.html
主なレスラベラトロール原料メーカーや山梨大学の先生のコメントなども紹介されています。
やはり、レスベラトロールは、今年の最有力株なんでしょうかね・・・。
違法なレスベラトロール素材イタドリ抽出物(医薬品素材)
海外で主に使用されているレスベラトロール素材として、「イタドリ(Polygonum cuspidatum、漢方名:虎杖根・コジョウコン)」という植物が存在します。
このイタドリは、Huzhang、Japanese Knotweed、Tiger Cane、虎杖(コジョウ)と呼ばれる東アジア原産の多年草であり、繁殖力の強さから、欧米では侵入植物とされ嫌われているそうです。
いわゆる雑草の1つです。
雑草図鑑:イタドリ
漢方では、緩下薬、利尿薬、通径薬として常習便秘や老人の下痢、膀胱炎、膀胱結石、月経不順、閉経に用います。
日本において、イタドリの抽出物は、医薬品区分です。
そして、1990年代、イタドリを始めとしたタデ属の植物にレスベラトロールが多く含まれていることがわかり始めました。
(イタドリ由来のレスベラトロールは、高価なブドウ由来のレスベラトロールに比べ非常に安価であり、そのため、ブドウ由来のレスベラトロールとして販売されたり、ブドウポリフェノールの商品に添加して販売されたりします。)
その他に、イタドリの根茎には、アントラキノン誘導配糖体のポリゴニン、フラボン配糖体、タンニン、エモジン、エモジンメチルエーテルなどを含みます。
ちなみに、エモジンは、ハブ茶(ケツメイシ)やアロエベラなどに含まれている緩下作用(お腹がゆるくなる作用)のある成分です。摂取し過ぎると、下痢になります。
そのため、レスベラトロール素材がブドウ由来であるかを調べる場合、エモジンなどのイタドリ特有成分(主にアントラキノン)を分析します。
通常、ブドウにはエモジンなどが含まれていないので、もし、エモジンなどが検出されれば、かなり高い確率で、それはイタドリ由来のレスベラトロールが添加されている可能性があるのです。
しかし、レスベラトロールには、純度の高いレスベラトロール(合成またはイタドリ由来のレスベラトロールを精製したもの)も存在しているため、エモジンなどが含まれていなければ、完全にブドウ由来のレスベラトロールであるとは言えないのです。
また、ブドウには多くレスベラトロールが含まれていないので、トランス体としての含量が20%を越えるものも、かなり高い確率で、イタドリ由来もしくは合成のレスベラトロールでしょう。
現在、このイタドリ由来もしくは合成のレスベラトロールが配合されてた輸入サプリメントが数多く出回り始めています。
食するものですから、安全性というものを考えると、このような違法サプリメントはなくなってもらいたいものです。でも、なかなか排除されないのが現状です。
中には、医薬品成分であっても、別に良いのではないかと考える人もいるかもしれません。
でも、私は、できるだけブドウ由来のレスベラトロール素材を使用したレスベラトロールサプリメントを選択したいなあと思います。
やっぱり、健康になるための商品ですから、できる限り安全な素材を使用した商品を選びたいですから・・・。
このイタドリは、Huzhang、Japanese Knotweed、Tiger Cane、虎杖(コジョウ)と呼ばれる東アジア原産の多年草であり、繁殖力の強さから、欧米では侵入植物とされ嫌われているそうです。
いわゆる雑草の1つです。
雑草図鑑:イタドリ
漢方では、緩下薬、利尿薬、通径薬として常習便秘や老人の下痢、膀胱炎、膀胱結石、月経不順、閉経に用います。
日本において、イタドリの抽出物は、医薬品区分です。
そして、1990年代、イタドリを始めとしたタデ属の植物にレスベラトロールが多く含まれていることがわかり始めました。
(イタドリ由来のレスベラトロールは、高価なブドウ由来のレスベラトロールに比べ非常に安価であり、そのため、ブドウ由来のレスベラトロールとして販売されたり、ブドウポリフェノールの商品に添加して販売されたりします。)
その他に、イタドリの根茎には、アントラキノン誘導配糖体のポリゴニン、フラボン配糖体、タンニン、エモジン、エモジンメチルエーテルなどを含みます。
ちなみに、エモジンは、ハブ茶(ケツメイシ)やアロエベラなどに含まれている緩下作用(お腹がゆるくなる作用)のある成分です。摂取し過ぎると、下痢になります。
そのため、レスベラトロール素材がブドウ由来であるかを調べる場合、エモジンなどのイタドリ特有成分(主にアントラキノン)を分析します。
通常、ブドウにはエモジンなどが含まれていないので、もし、エモジンなどが検出されれば、かなり高い確率で、それはイタドリ由来のレスベラトロールが添加されている可能性があるのです。
しかし、レスベラトロールには、純度の高いレスベラトロール(合成またはイタドリ由来のレスベラトロールを精製したもの)も存在しているため、エモジンなどが含まれていなければ、完全にブドウ由来のレスベラトロールであるとは言えないのです。
また、ブドウには多くレスベラトロールが含まれていないので、トランス体としての含量が20%を越えるものも、かなり高い確率で、イタドリ由来もしくは合成のレスベラトロールでしょう。
現在、このイタドリ由来もしくは合成のレスベラトロールが配合されてた輸入サプリメントが数多く出回り始めています。
食するものですから、安全性というものを考えると、このような違法サプリメントはなくなってもらいたいものです。でも、なかなか排除されないのが現状です。
中には、医薬品成分であっても、別に良いのではないかと考える人もいるかもしれません。
でも、私は、できるだけブドウ由来のレスベラトロール素材を使用したレスベラトロールサプリメントを選択したいなあと思います。
やっぱり、健康になるための商品ですから、できる限り安全な素材を使用した商品を選びたいですから・・・。
サーチュイン(Sirtuin)とは
レスベラトロールの研究で高頻度で出てくるサーチュインとは、なんなんでしょう?
SIRT1だとか、Sir2だとか出てくるので、よくわからなくなってしまいます。
そこで、ちょっと、サーチュインについて、まとめてみました。
サーチュイン/サーチュインファミリーとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)です。そのサーチュインファミリーのSIRT1やSir2(酵母ではSir2、哺乳類ではSirt1)は、いわゆる長寿関連遺伝子(longevity related gene)と呼ばれています。
最初に発見されたものは酵母のSir2です。ヒトのサーチュインは7種類(SIRT1〜SIRT7)知られており、ヒトのSIRT1は、酵母のSir2に高い相同性を示します。
すなわち、SIRT1もSir2も、ほぼ同じ位置付けを持つサーチュインだったわけです。要するに、酵母とヒト(ほ乳類)による違いなのですね。
そして、このサーチュインは、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
例えば、このサーチュインファミリーであるSIRT1やSir2が活性化し、遺伝子保護物質であるヒストン(DNA結合制御たんぱく質)のアセチル化(;分解)を防いでくれます。そして、そのアセチル化防止により、DNAの露出を防ぎ、テロメア短縮を促すテロメアーゼの作用を抑えくれることがわかっています。そして、その作用によって、細胞の寿命を延ばしてくれるのです。
(人体は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返していますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の「テロメア」だと考えられています。)
サーチュインはこのように重要な役割を果たしているため、現在でも、あらゆる角度からこのサーチュインの研究が行われているのです。
そして、赤ワインポリフェノールであるレスベラトロールは、このサーチュインを活性化するという報告が数多くされています。そのため、レスベラトロールは、長生きポリフェノールということで非常に注目を浴びているのですね。
SIRT1だとか、Sir2だとか出てくるので、よくわからなくなってしまいます。
そこで、ちょっと、サーチュインについて、まとめてみました。
サーチュイン/サーチュインファミリーとは、NAD依存性脱アセチル化酵素群であり、体内で非常に重要な役割を担っている酵素群(たんぱく質)です。そのサーチュインファミリーのSIRT1やSir2(酵母ではSir2、哺乳類ではSirt1)は、いわゆる長寿関連遺伝子(longevity related gene)と呼ばれています。
最初に発見されたものは酵母のSir2です。ヒトのサーチュインは7種類(SIRT1〜SIRT7)知られており、ヒトのSIRT1は、酵母のSir2に高い相同性を示します。
すなわち、SIRT1もSir2も、ほぼ同じ位置付けを持つサーチュインだったわけです。要するに、酵母とヒト(ほ乳類)による違いなのですね。
そして、このサーチュインは、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
例えば、このサーチュインファミリーであるSIRT1やSir2が活性化し、遺伝子保護物質であるヒストン(DNA結合制御たんぱく質)のアセチル化(;分解)を防いでくれます。そして、そのアセチル化防止により、DNAの露出を防ぎ、テロメア短縮を促すテロメアーゼの作用を抑えくれることがわかっています。そして、その作用によって、細胞の寿命を延ばしてくれるのです。
(人体は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返していますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の「テロメア」だと考えられています。)
サーチュインはこのように重要な役割を果たしているため、現在でも、あらゆる角度からこのサーチュインの研究が行われているのです。
そして、赤ワインポリフェノールであるレスベラトロールは、このサーチュインを活性化するという報告が数多くされています。そのため、レスベラトロールは、長生きポリフェノールということで非常に注目を浴びているのですね。
細胞の寿命を決定するテロメアとサーチュイン(長寿遺伝子)
レスベラトロールの研究の中で、よく『テロメア』『サーチュイン』『Sir2(サーツー)』という用語が出てきます。
これらは、いったどのようなものなのでしょう?
人体は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返していますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の『テロメアtelomere』だと考えられています。
細胞分裂毎にテロメアは短くなり、テロメアが無くなると細胞の寿命が尽きます。
通常、50〜60回の細胞分裂で寿命が尽きますが、テロメアを短縮させる酵素であるテロメラーゼTelomerase の働きを抑えることで、寿命を延ばすことができると言われています。1999年頃より、このテロメアの長さを保つ研究が数多く行われており、実験では短縮を30%以上抑えることに成功しています。
そして、これらの研究の中で、『サーチュインsirtuin/サーチュインファミリー』と呼ばれる酵素群(たんぱく質)が非常に注目を浴びています。
この酵素は、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
サーチュインファミリーであり、脱アセチル化酵素の1つである『Sir2(サーツー)』は、飢餓させる(カロリー補給が無い)と活性化することが知られています(低カロリーダイエットの理論)。
また、Sir2がこのシグナル伝達経路に何らかの形で作用することで、老化を遅らせていると考えられています。
用語 Sir;silent information regulator
Sir2は、ほとんどの生物細胞に含まれるNAD+依存性タンパク質脱アセチル化酵素ですが、ジョン・ホプキンス大学のジェフ・ボーク等の共同研究によって、Sir2が飢餓により活性化し生物細胞のライフスパン(;寿命)が延長するメカニズムが解析されています。(Science. 2002.12.20)。
この研究により、長寿のためにはある程度の摂取カロリー制限が必要であり、現在の飽食の世の中で一般的になりつつある高カロリーな食生活は、寿命を縮めることが示唆されました。
V. J. Starai, I. Celic, R. N. Cole, J. D. Boeke, and J. C. Escalante-Semerena, Sir2-Dependent Activation of Acetyl-CoA Synthetase by Deacetylation of Active Lysine, Science 298 (5602): 2390-2392.
そして、最近の研究報告では、赤ワインに含まれるレスベラトロールがSir2を活性化し、体が飢餓状態と同じ状況を作る効果が導き出され始めているのです。
そのため、レスベラトロールは、長生きポリフェノールとして、大変注目を浴びているのです。
これらは、いったどのようなものなのでしょう?
人体は60億個もの細胞で形成されて、毎日新陳代謝を繰り返していますが、細胞の寿命を決定するのは、染色体に繋がる紐状の『テロメアtelomere』だと考えられています。
細胞分裂毎にテロメアは短くなり、テロメアが無くなると細胞の寿命が尽きます。
通常、50〜60回の細胞分裂で寿命が尽きますが、テロメアを短縮させる酵素であるテロメラーゼTelomerase の働きを抑えることで、寿命を延ばすことができると言われています。1999年頃より、このテロメアの長さを保つ研究が数多く行われており、実験では短縮を30%以上抑えることに成功しています。
そして、これらの研究の中で、『サーチュインsirtuin/サーチュインファミリー』と呼ばれる酵素群(たんぱく質)が非常に注目を浴びています。
この酵素は、食物不足など環境のストレス因子に応じて活性化され、細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(プログラム細胞死)などに影響を与えることがわかっています。サーチュインは、生体機能の調節役として働いていると考えられています。
サーチュインファミリーであり、脱アセチル化酵素の1つである『Sir2(サーツー)』は、飢餓させる(カロリー補給が無い)と活性化することが知られています(低カロリーダイエットの理論)。
また、Sir2がこのシグナル伝達経路に何らかの形で作用することで、老化を遅らせていると考えられています。
用語 Sir;silent information regulator
Sir2は、ほとんどの生物細胞に含まれるNAD+依存性タンパク質脱アセチル化酵素ですが、ジョン・ホプキンス大学のジェフ・ボーク等の共同研究によって、Sir2が飢餓により活性化し生物細胞のライフスパン(;寿命)が延長するメカニズムが解析されています。(Science. 2002.12.20)。
この研究により、長寿のためにはある程度の摂取カロリー制限が必要であり、現在の飽食の世の中で一般的になりつつある高カロリーな食生活は、寿命を縮めることが示唆されました。
V. J. Starai, I. Celic, R. N. Cole, J. D. Boeke, and J. C. Escalante-Semerena, Sir2-Dependent Activation of Acetyl-CoA Synthetase by Deacetylation of Active Lysine, Science 298 (5602): 2390-2392.
そして、最近の研究報告では、赤ワインに含まれるレスベラトロールがSir2を活性化し、体が飢餓状態と同じ状況を作る効果が導き出され始めているのです。
そのため、レスベラトロールは、長生きポリフェノールとして、大変注目を浴びているのです。