長生き効果

2009年03月02日

レスベラトロールがCBS放送の60 Minutesで世紀のアンチエイジングとして報道

赤ワインに存在する、とてつもない力を持つポリフェノールとして、非常に注目されているレスベラトロールだが、2009年1月25日、米国CBS放送の報道番組「60 Minutes」でそのアンチエイジング効果が紹介されたようである。



※もちろん、英語です
※最初に、CMが入ります。

この放映の一部をアップしてみましたが、その中では、レスベラトロール研究の第一人者であるハーバード大学医学部シンクレア教授が「明らかに老化をスローダウン(遅延)させる」と言っています。

このレスベラトロール、海外では純品がサプリメントとして使用できるため、毎日200mg以上をサプリで摂取することが容易です。
一方、日本において、法律上、このレスベラトロールを摂取することができるのは葡萄由来のものだけ。イタドリという雑草や合成品は、食品衛生法上×。
したがって、毎日100mg以上摂取するのは、しばらく日本では難しいかもしれない。非常に残念・・・。

一方、レスベラトロール純品は、吸収性が非常に悪いことが指摘されています。血小板凝固作用などにおいては、レスベラトロール純品より赤ワイン由来のレスベラトロールの方が良いデータが出ているケースがあったりするので、必ずしもレスベラトロール純品が良いとも言えない。
あと、赤ワインに含まれるレスベラトロール以外のポリフェノールも非常に優れた効果を有します。

私の意見としては、レスベラトロールに関して、この成分だけによって明確に老化を遅延させることまでは望みません。
むしろ、レスベラトロールを含む赤ワインポリフェノールで、動脈硬化性疾患、悪性新生物(がん)、認知症などのリスクを少しでも低くできればば十分と思っています。

健康寿命の延伸が最優先!
あと、若さは、気持ち次第!



resveratrol at 14:58|PermalinkComments(0)TrackBack(3)

レスベラトロールで糖尿病予防

上海の中国科学院の研究チームは、赤ブドウの皮に含まれる化学物質であるレスベラトロールはマウスのインスリン感受性を増大させると、Cell Metabolismで報告いたしました。

その報告では、SIRT1という酵素がレスベラトロールによって活性化され、この酵素は入れ替わりに、通常はインスリン活性を減少させる効果があるPTP1Bという分子の活性を抑制することが示唆されました。SIRT1濃度は、インスリン抵抗性のある動物細胞において減少しました。そして、レスベラトロールを用いたSIRT1 活性の増大は、PTP1B.に作用することによってインスリン感受性を改善しました。

ボストンにあるベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンターのYoung-Bum Kim助教授は雑誌Cell Metabolismに掲載されたこの論文の付随論説において、「PTP1Bを抑制するとインスリン活性が改善される」とコメントしています。

この研究では、過去の検査における濃度よりもはるかに低いレスベラトロール濃度でも動物のインスリン感受性が改善されるということが示されました。

上記の動物実験と同等の効果をヒトが得るためには、1日120リットルの赤ワインを飲む必要があると過去の研究結果は示唆していましたが、今回の研究によって赤ワインを1日3リットル飲むと必要量を摂取できることがわかりました。
レスベラトロールを豊富に含む他の自然食品を摂取した方がよいと、この研究の執筆者であるQiwei Zhai氏は述べています。

一方、最近、赤ワインやブドウから抽出されたレスベラトロール高含有素材が作られ始めています。こういったサプリメントで糖尿病を予防するのも良いですね。

出典: SIRT1 improves insulin sensitivity under insulin-resistant conditions by repressing PTP1B. Cell Metabolism 6:307-319, 2007



resveratrol at 14:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

長生きポリフェノール レスベラトロールの長生き効果 Natureでの報告

以前にもレスベラトロールの長生き効果とそのメカニズムについてご紹介いたしましたが、
今回は、その続報で、マウス(ネズミ)で長生き効果が認められたという報告です。
(以前の報告は酵母での実験でした。)

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レスベラトロールは、高カロリー餌摂取マウスの健康を増進させ、寿命を延長させる
Baur JA et al., Resveratrol improves health and survival of mice on a high-calorie diet. Nature. 444(7117):337-42. (2006)

多施設の研究チームは、中年のマウスを標準食(standard diet:SD)群、高カロリー高脂肪食(high-calorie, high-fat diet:HC)群または高カロリー高脂肪食+レスベラトロール(high-calorie, high-fat diet plus resveratrol:HCR)群に割り付けた。
SD群と比較して、HC群では体重が着実に増加した。さらに、HC群ではインスリン感受性の低下、運動機能の低下、肝肥大と脂肪肝、心筋の脂肪化と炎症、肝細胞のミトコンドリアの減少が認められ、また有意に若い年齢で死亡した。これとは好対照に、HCR群でも体重は増加したが、これらの生化学的あるいは病理学的変化はいずれも認められなかった。さらに、これらはSD群のマウスと同様に活発で、長く生存した。レスベラトロールは、HC食によって生じた153の遺伝子発現の変化のうち144を予防した。

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そして、Highlightsでは・・・

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Highlights:ケーキを食べても大丈夫
「もうケーキをあきらめなくてもいい!」、「太って飲み放題でも健康でいられる!」、「若さの泉」といった見出しは、本誌オンライン版の論文「レスベラトロールは高カロリー餌摂取マウスの健康を増進させ、寿命を延長させる」の発表に際してのものだ。この論文は、高カロリー食を与えられているマウスに、赤ワインに含まれるレスベラトロールを経口投与すると、低カロリーの食餌を与えられているときの生理的影響の多くを再現でき、健康と寿命に改善がみられることを明らかにしている。投与量は、ヒトの場合に換算して摂取可能な量(ただし赤ワインでの摂取では1日何百本も飲むことになり、副作用が出てしまうので不可)である。今週はこの論文をじっくりと読みましょう!

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と紹介されました。
Highlightsの内容は、ちょっと過激ですね。

飽食の世の中、高カロリーの食生活は、成人病を招くばかりでなく、寿命も縮めるといわれていましたが、このレスベラトロールによって寿命が改善される可能性が出てきました。

長生きしたいけど、ちょっと太り気味のみなさん、光が見えてきましたね・・・。



resveratrol at 10:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

長生きポリフェノール「レスベラトロール」2

近年、長寿・長生きについて、様々な研究が行われています。
その研究の中でも、寿命を決めると考えられているテロメアDNAに注目が集まっています。

テロメアとは、染色体末端部位のことで、その部分にある特殊なDNA配列があります。このテロメアDNAは、細胞分裂のたびに少しずつ短くなっていき、それに伴って細胞分裂の間隔も長くなっていきます。そして、最後に、それ以上テロメアDNAが短く出来なくなると細胞分裂が止まります。細胞分裂が行われなくなると老化が始まり、やがて細胞は死んでしまいます。そのため、テロメアDNAをいつまでも長くしておけば、細胞は死なないで分裂を続け、長生きできるはずと考えられています。

染色体末端にあるテロメアDNAは、ヒストンと呼ばれるたんぱく質に囲まれています。このヒストンがアセチル化されるとテロメアDNAは表面に露出するので、酵素の働きによって短くなってしまいます。ところが、sir2と呼ばれる酵素は、このアセチル化を防ぎ、テロメアDNAを露出しにくい構造にするため、テロメアDNAが短くなるのを防ぎ、寿命をのばすことができすのです。

米ハーバード大学医学部の研究チームは、ブドウに含まれているポリフェノール成分の一つであるレスベラトロールが、このsir2酵素に作用し寿命を伸ばす働きがあることを突きとめました。レスベラトロールを酵母に作用させたところsir2酵素が活性化され、酵母の寿命が70%伸びたと報告しています。従って、レスベラトロールは、sir2酵素を通して寿命に関係する酵素や遺伝子に関与して寿命を伸ばす働きがあると考えられます。

長生きポリフェノール-レスベラトロール


レスベラトロール→sir2酵素の活性化→テロメアDNAが短くなるのを防止→長寿・長生き

Howitz KT, et al., Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan. Nature. 425: 191-196.
フルの原文(PDF版)はここ

また、レスベラトロールには及びませんが、現在、他のポリフェノール成分にも寿命延長効果が認められています。
こうしたポリフェノールは、ブドウを始めとした、果物や野菜に多く含まれています。日常から、このようなポリフェノールを摂取しつづけたいものです。
そのためには、野菜や果物を積極的に摂取するのが重要なのですね。

一方、やはり、赤ワインからこのような健康成分を摂取するには、アルコールの害もありますので、限界があります。
こういったとき、赤ワインのポリフェノール成分を手軽に摂取できるサプリなどがあったら、便利ですね。



resveratrol at 10:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

長生きポリフェノール「レスベラトロール」1

赤ワインやブドウ(葡萄)には、多種類のポリフェノールが含まれています。
その中でも、近年、レスベラトロール(リスベラトロールというブドウに含まれるポリフェノールが長寿ポリフェノールとして非常に注目を浴びています。

米ハーバード大学医学部の研究チーム(Howitzら)は、2003年、科学雑誌ネイチャーで、ブドウに含まれているポリフェノール成分の一つであるレスベラトロールが、寿命をのばす働きがあることを発表いたしました。

参考:Howitz KT, et al., Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan. Nature. 425: 191-196. (2003)

このレスベラトロールは、その摂取によってガン細胞だけを死滅させる働きも確認されています。ガン予防にも最適な健康成分です。

健康のためにも、赤ワインをがぶ飲みしたい気分ですが、赤ワインをがぶ飲みすると、アルコールの害が出てしまいます。
なので、アルコールが飲めない人でもサプリメントなどで、赤ワインのポリフェノールやレスベラトロールを摂取するのをおすすめします。



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