心臓病予防効果
2012年07月24日
レスベラトロールの虚血心保護効果 日本抗加齢学会総会にて
「レスベラトロールは長期投与においても虚血心保護効果を発揮するのか?」
と言う発表が第12回 日本抗加齢学会総会でなされました。
発表は、慶応義塾大学 老年病内科の新村先生からなされました。
簡単に紹介すると・・・
レスベラトロールの急性期投与で心虚血再還流障害は軽減した。しかし長期投与で虚血心保護作用があるのかは未だ明らかでない。
ラットによる実験だが低用量と高用量に分けて3ヶ月間投与した。低用量だと心虚血再還流障害を軽減させたがミトコンドリアの機能は変えなかった。
高用量ではミトコンドリアの長寿遺伝子サーチュイン(Sirt1とSirt3)の増加を認めたが、心虚血再還流障害は悪化した。レスベラトロールは症状や病態に合わせて用量を変更した方が良いのかもしれない。
という内容です。
必ずしもレスベラトロールを多く摂取すれば良いという訳ではないようです。
まあ、女性ホルモン様作用もあるので、摂り過ぎは厳禁というわけですね。
最近、1日10mgでもFMDの改善データが出てたりするので、予防目的の摂取量目安は、1日10〜30mgなのかもしれないです。
と言う発表が第12回 日本抗加齢学会総会でなされました。
発表は、慶応義塾大学 老年病内科の新村先生からなされました。
簡単に紹介すると・・・
レスベラトロールの急性期投与で心虚血再還流障害は軽減した。しかし長期投与で虚血心保護作用があるのかは未だ明らかでない。
ラットによる実験だが低用量と高用量に分けて3ヶ月間投与した。低用量だと心虚血再還流障害を軽減させたがミトコンドリアの機能は変えなかった。
高用量ではミトコンドリアの長寿遺伝子サーチュイン(Sirt1とSirt3)の増加を認めたが、心虚血再還流障害は悪化した。レスベラトロールは症状や病態に合わせて用量を変更した方が良いのかもしれない。
という内容です。
必ずしもレスベラトロールを多く摂取すれば良いという訳ではないようです。
まあ、女性ホルモン様作用もあるので、摂り過ぎは厳禁というわけですね。
最近、1日10mgでもFMDの改善データが出てたりするので、予防目的の摂取量目安は、1日10〜30mgなのかもしれないです。
2011年01月27日
フレンチパラドックスとレスベラトロール
こういった報告を読むと、フレンチパラドックスの一因がレスベラトロールであることが一目瞭然ですな。
こういったレスベラトロールのヒトでの臨床データも非常に貴重です。
レスベラトロールの欠点は、予防的な効果が期待できる半面、その予防効果を検証しにくいこと。
貴重♪貴重♪
-----------------------
高血圧気味の肥満者19人を対象とした無作為化二重盲検交差比較試験の結果、レスベラトロールには上腕動脈内皮機能(FMD)を改善する効果があることが示唆されました。
被験者は低濃度レスベラトロール投与群(30mg)、中濃度レスベラトロール投与群(90mg)、高濃度レスベラトロール投与群(270mg)、およびプラシーボ(偽薬投与)群の4グループに分けられて、1週間の投与を受けました。また、被験者は、レスベラトロール投与の1時間後に上腕動脈内皮機能と血中レスベラトロール濃度に関する検査を受けました。
分析の結果、レスベラトロール投与群はプラシーボ群に比べて、用量依存的に上腕動脈内皮機能と血中レスベラトロール濃度が改善されたことが分かりました。
このことから、高濃度のレスベラトロールは血中レスベラトロール濃度を高め、上腕動脈内皮機能を改善すると考えられ、ブドウや赤ワインには循環器の健康を増進する効果がある、とこの研究チームは結論しました。
出典: "Acute resveratrol supplementation improves flow-mediated dilatation in overweight/obese individuals with mildly elevated blood pressure," Wong RH, Berry NM, et al, Nutr Metab Cardiovasc Dis, 2010 Jul 29; [Epub ahead of print]. (Address: Nutritional Physiology Research Centre, University of South Australia, GPO Box 2471, Adelaide, South Australia 5001, Australia).
こういったレスベラトロールのヒトでの臨床データも非常に貴重です。
レスベラトロールの欠点は、予防的な効果が期待できる半面、その予防効果を検証しにくいこと。
貴重♪貴重♪
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高血圧気味の肥満者19人を対象とした無作為化二重盲検交差比較試験の結果、レスベラトロールには上腕動脈内皮機能(FMD)を改善する効果があることが示唆されました。
被験者は低濃度レスベラトロール投与群(30mg)、中濃度レスベラトロール投与群(90mg)、高濃度レスベラトロール投与群(270mg)、およびプラシーボ(偽薬投与)群の4グループに分けられて、1週間の投与を受けました。また、被験者は、レスベラトロール投与の1時間後に上腕動脈内皮機能と血中レスベラトロール濃度に関する検査を受けました。
分析の結果、レスベラトロール投与群はプラシーボ群に比べて、用量依存的に上腕動脈内皮機能と血中レスベラトロール濃度が改善されたことが分かりました。
このことから、高濃度のレスベラトロールは血中レスベラトロール濃度を高め、上腕動脈内皮機能を改善すると考えられ、ブドウや赤ワインには循環器の健康を増進する効果がある、とこの研究チームは結論しました。
出典: "Acute resveratrol supplementation improves flow-mediated dilatation in overweight/obese individuals with mildly elevated blood pressure," Wong RH, Berry NM, et al, Nutr Metab Cardiovasc Dis, 2010 Jul 29; [Epub ahead of print]. (Address: Nutritional Physiology Research Centre, University of South Australia, GPO Box 2471, Adelaide, South Australia 5001, Australia).
2010年09月21日
レスベラトロールとクルクミン(ウコン色素)の相乗効果
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、レスベラトロールとクルクミンの併用が亢進するかどうか、検討した基礎研究がカナダのグループから報告されていました。
(Phytother Res. 2009 Nov 19.)
ウコンに含まれるクルクミンは、抗酸化作用を有し、機能性食品成分として広く利用されています。
日本では、お酒の御供として定番ですね。
今回の研究では、クルクミンの抗酸化作用がレスベラトロール(Resveratrol)との併用によって影響を受けるかどうか検討されました。
実験の結果、クルクミンは,10 μMの濃度で,対照群(プラセボ群)に比べて有意に強い抗酸化作用を示しました(3 min, 30.5 ± 11.9%, p < 0.01)。
また、同濃度のレスベラトロールによる抗酸化作用は、クルクミンの半分程度でした。
一方,クルクミンとレスベラトロールの併用(各5 μM)では、単独投与時の平均値に比べて、抗酸化作用が15.5±1.7%亢進したということです。
この亢進幅は、クルクミンとケルセチン(フラボノイドの1種)との併用時に比べて、約4倍に達しています(p<0.05)。
以上のデータから、クルクミンによる有意な抗酸化作用、レスベラトロールとの併用によるシナジーが示唆されています。
海外では、単一のポリフェノール/フラボノイドを摂取するより、いくつもの種類を摂取した方が良いという考えがあります。
実際、レスベラトロール単体で摂取するより、赤ワインポリフェノールの複合体としてレスベラトロールを摂取した方が「血小板凝縮能が高い」というデータもあります。
レスベラトロールのサプリメントを設計するに当たり、アントシアニン類を含みコストパフォーマンスの良い赤ワインエキスを利用しながら、同じレスベラトロール素材として、レスベラトロールを含んだリンゴンベリーエキス、他のフラボノイド素材として、クルクミン含有ウコンエキス、茶カテキン、イチョウ葉エキス、ケルセチンをバランス良く組み合わせるのも一案ですね。
(Phytother Res. 2009 Nov 19.)
ウコンに含まれるクルクミンは、抗酸化作用を有し、機能性食品成分として広く利用されています。
日本では、お酒の御供として定番ですね。
今回の研究では、クルクミンの抗酸化作用がレスベラトロール(Resveratrol)との併用によって影響を受けるかどうか検討されました。
実験の結果、クルクミンは,10 μMの濃度で,対照群(プラセボ群)に比べて有意に強い抗酸化作用を示しました(3 min, 30.5 ± 11.9%, p < 0.01)。
また、同濃度のレスベラトロールによる抗酸化作用は、クルクミンの半分程度でした。
一方,クルクミンとレスベラトロールの併用(各5 μM)では、単独投与時の平均値に比べて、抗酸化作用が15.5±1.7%亢進したということです。
この亢進幅は、クルクミンとケルセチン(フラボノイドの1種)との併用時に比べて、約4倍に達しています(p<0.05)。
以上のデータから、クルクミンによる有意な抗酸化作用、レスベラトロールとの併用によるシナジーが示唆されています。
海外では、単一のポリフェノール/フラボノイドを摂取するより、いくつもの種類を摂取した方が良いという考えがあります。
実際、レスベラトロール単体で摂取するより、赤ワインポリフェノールの複合体としてレスベラトロールを摂取した方が「血小板凝縮能が高い」というデータもあります。
レスベラトロールのサプリメントを設計するに当たり、アントシアニン類を含みコストパフォーマンスの良い赤ワインエキスを利用しながら、同じレスベラトロール素材として、レスベラトロールを含んだリンゴンベリーエキス、他のフラボノイド素材として、クルクミン含有ウコンエキス、茶カテキン、イチョウ葉エキス、ケルセチンをバランス良く組み合わせるのも一案ですね。
2009年03月02日
死亡率(がんや心臓病)を下げるワインの力
適量のワインの飲酒には、心臓病やがんなどによる死亡率を含め、死亡率を下げる効果が確認されています。
Renaudらの報告(1998年)では、1日あたり2杯(アルコール量21g)以上のワインは、心臓病による死亡率を非飲酒者に比べて30%も低下させると報告されています。
この報告では、1日あたり2〜3杯のワインは、がんによる死亡率を20%、全死亡率を30%も減少させることが確認されました。
しかし、1日あたり12杯では、がんによる死亡率は1.6倍、全死亡率は1.4倍に上昇し、全体では“J字型曲線”となります。
要するに、赤ワインを含めたワインは、適度に飲め!ということですね♪
飲みすぎなきゃ、飲んだ方が、長生きできるということですね♪
参考文献:Renaud S, Gueguen R. The French paradox and wine drinking.
Novartis Found Symp. 1998;216:208-17; discussion 217-22, 152-8.
Renaudらの報告(1998年)では、1日あたり2杯(アルコール量21g)以上のワインは、心臓病による死亡率を非飲酒者に比べて30%も低下させると報告されています。
この報告では、1日あたり2〜3杯のワインは、がんによる死亡率を20%、全死亡率を30%も減少させることが確認されました。
しかし、1日あたり12杯では、がんによる死亡率は1.6倍、全死亡率は1.4倍に上昇し、全体では“J字型曲線”となります。
要するに、赤ワインを含めたワインは、適度に飲め!ということですね♪
飲みすぎなきゃ、飲んだ方が、長生きできるということですね♪
参考文献:Renaud S, Gueguen R. The French paradox and wine drinking.
Novartis Found Symp. 1998;216:208-17; discussion 217-22, 152-8.
ライトボディ・ミディアムボディ・フルボディ 体に一番良いのはどれ?
赤ワインには「ボディ」という表現が使われます。
これはワインの「コク」のこと。
よく「重さ」(重め・軽め)とも表現されます。
「コク」の少ない順から「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表します。
アルコール分、醸造方法、熟成の度合いなどによってボディが異なります。
「ライトボディ」はフレッシュで若々しい香り、フルーティーな味わいが特徴です。
ポリフェノールやタンニンなどの渋みの多いもの、コクのあるものを「フルボディ」といいます。
「ミディアムボディ」は、その両者の中間のものです。
ライトボディは数年間の長期保存はできませんが、フルボディは保存環境が良ければ長期間の保存も可能です。
ちなみに、これらは、メーカーやものによって度合いは異なりますが、タンニンの多さを基準にしています。
そして、どの赤ワインが一番体に良いかというと、「フルボディ」でしょう。
赤ワインの健康成分(プロアントシアニジンやポリフェノール)は、タンニンを骨格としているものが多いためです。
なので、体に気をつけて赤ワインを飲むのであれば、フルボディを選ぶようにすれば良いのです。
これはワインの「コク」のこと。
よく「重さ」(重め・軽め)とも表現されます。
「コク」の少ない順から「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表します。
アルコール分、醸造方法、熟成の度合いなどによってボディが異なります。
「ライトボディ」はフレッシュで若々しい香り、フルーティーな味わいが特徴です。
ポリフェノールやタンニンなどの渋みの多いもの、コクのあるものを「フルボディ」といいます。
「ミディアムボディ」は、その両者の中間のものです。
ライトボディは数年間の長期保存はできませんが、フルボディは保存環境が良ければ長期間の保存も可能です。
ちなみに、これらは、メーカーやものによって度合いは異なりますが、タンニンの多さを基準にしています。
そして、どの赤ワインが一番体に良いかというと、「フルボディ」でしょう。
赤ワインの健康成分(プロアントシアニジンやポリフェノール)は、タンニンを骨格としているものが多いためです。
なので、体に気をつけて赤ワインを飲むのであれば、フルボディを選ぶようにすれば良いのです。
こんなにある「赤ワインが体にいい」ワケ/日経BP
日経BPでは、こんなにある「赤ワインが体にいい」ワケというタイトルで、赤ワインの効果の記事を紹介しています。
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/347/347654.html
ランセットでの報告(冠動脈疾患の予防)、痴呆症、通風への効果などが説明されています。
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/347/347654.html
ランセットでの報告(冠動脈疾患の予防)、痴呆症、通風への効果などが説明されています。
赤ワイン動脈硬化予防/サントリー&東京大学医学部大内尉義教授
東京大学医学部の大内尉義教授らのグループとサントリー基礎研究所は1998年3月26日の日本循環器学会で、赤ワインの摂取が血管内皮細胞の機能を改善する可能性があるとの共同研究結果を発表しています。
http://www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp/generalprg/prg99.html
動脈硬化は、高血圧やコレステロールの蓄積が引き金となり、動脈壁の内側にある内皮細胞に傷がつくことによって、動脈壁中膜が厚くなる病気です。
症状が進行すると心筋梗塞などの発症につながるが、初期の段階では自覚症状がないので手遅れになりやすいのが特徴です。
大内教授らのグループは動脈硬化の進展に伴って内皮細胞の機能が低下する点に着目。超音波装置を使って血管の拡張度合いを測定することで、病気を早期発見出来ないか検索しています。
この発表では、赤ワイン、アルコール水、水のそれぞれが血管拡張に与える影響を調べたところ、赤ワインを飲んだ際に血管拡張が大きく、赤ワインに含まれるアルコール以外の成分が内皮細胞に良い影響を与えることがわかっています。
http://www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp/generalprg/prg99.html
動脈硬化は、高血圧やコレステロールの蓄積が引き金となり、動脈壁の内側にある内皮細胞に傷がつくことによって、動脈壁中膜が厚くなる病気です。
症状が進行すると心筋梗塞などの発症につながるが、初期の段階では自覚症状がないので手遅れになりやすいのが特徴です。
大内教授らのグループは動脈硬化の進展に伴って内皮細胞の機能が低下する点に着目。超音波装置を使って血管の拡張度合いを測定することで、病気を早期発見出来ないか検索しています。
この発表では、赤ワイン、アルコール水、水のそれぞれが血管拡張に与える影響を調べたところ、赤ワインを飲んだ際に血管拡張が大きく、赤ワインに含まれるアルコール以外の成分が内皮細胞に良い影響を与えることがわかっています。
赤ワイン脂肪吸収抑制作用/サントリー
以前に赤ワイン重合ポリフェノールの脂肪吸収抑制効果について消化いたしましたが、なんと、サントリーさんも赤ワイン脂肪吸収抑制作用を報告していました。
http://www.suntory.co.jp/news/1999/990825.html
報告の概要は、赤ワインが生クリームによる血清脂質の上昇を抑制するというものでした。
この効果は、まさにフレンチパラドックスですね。
また、ダイエットにも利用できそうですね。
http://www.suntory.co.jp/news/1999/990825.html
報告の概要は、赤ワインが生クリームによる血清脂質の上昇を抑制するというものでした。
この効果は、まさにフレンチパラドックスですね。
また、ダイエットにも利用できそうですね。
脂肪の吸収を抑える赤ワイン重合ポリフェノール
最近、注目されているダイエット飲料といえば、サントリー「黒烏龍茶」。
この商品は、烏龍茶(ウーロン茶)の重合ポリフェノールが脂肪の吸収を抑えるというもの。
【重合ポリフェノールとは】
重合とは、烏龍茶やワインのアントシアニンやカテキンなどといったポリフェノールの分子同士が結合し、別の効果を生んだり、抗酸化力がアップさせることであり、重合ポリフェノールとは、ポリフェノールの分子同士が結合したものを指します。
一方、赤ワインは、発酵や熟成の過程で中に含まれているポリフェノール同士が重合する。つまり時間が経つにつれて抗酸化力の強い重合ポリフェノールの量が増加します。同じ銘柄のワインでは、年代が古い方が抗酸化力が高い、つまりポリフェノール重合体が増加しているようです。
つまり、赤ワインにも重合ポリフェノールは豊富に含まれ、脂肪の吸収を抑制するということですね。
赤ワインポリフェノールで健康生活!!
この商品は、烏龍茶(ウーロン茶)の重合ポリフェノールが脂肪の吸収を抑えるというもの。
【重合ポリフェノールとは】
重合とは、烏龍茶やワインのアントシアニンやカテキンなどといったポリフェノールの分子同士が結合し、別の効果を生んだり、抗酸化力がアップさせることであり、重合ポリフェノールとは、ポリフェノールの分子同士が結合したものを指します。
一方、赤ワインは、発酵や熟成の過程で中に含まれているポリフェノール同士が重合する。つまり時間が経つにつれて抗酸化力の強い重合ポリフェノールの量が増加します。同じ銘柄のワインでは、年代が古い方が抗酸化力が高い、つまりポリフェノール重合体が増加しているようです。
つまり、赤ワインにも重合ポリフェノールは豊富に含まれ、脂肪の吸収を抑制するということですね。
赤ワインポリフェノールで健康生活!!
赤ワインポリフェノールは細胞内の脂肪の粒を小さくする
赤ワインに肥満抑制に関係する働きがあることが、大分大学医学部看護学科の島田達生先生、同学部第一内科の吉松博信先生、両教授の研究室と三和酒類(宇佐市)の共同研究で明らかになっています。
本研究では、マウスを使った実験で、赤ワインが脂肪を代謝して熱を発生させる褐色脂肪組織(BAT)を活発にし、細胞内の脂肪の粒を小さくすることを初めて明らかにしました。
脂っこい食べ物を多く食べるフランス人に、脂肪の過剰摂取による動脈硬化に起因した心筋梗塞や脂肪肝が少ないという「フレンチパラドックス(フランス人の逆説)」に島田教授は着目していました。フランス人が多く飲む赤ワインに脂肪を減らす働きがあるのではないか―との仮説を立てて、赤ワインがBATに及ぼした形態的な変化を共同で調べました。
動物実験のエサは普通食。グループごとに赤ワイン、白ワイン、エタノール(ワインは三和酒類製。アルコール濃度はいずれも14%に統一)、水のそれぞれ異なる飲料を与え2週間飼育しました。
その結果、赤ワインのグループは、ほかのグループに比べBATにある褐色脂肪細胞(BAC)の密度が高く、エネルギー(熱)を発生させるミトコンドリアのクリスタが発達していて、BAC内の脂肪の粒は、ほかのグループに比べて小さくなっていたと報告されています。
写真:褐色脂肪細胞(BAC)の電子顕微鏡写真
白い楕円(だえん)形の物体が褐色脂肪細胞内の脂肪滴(脂肪の粒)。水、エタノール、白ワインを飲んだマウスに比べ、赤ワインを飲んだマウスは粒が小さい(島田研究室撮影)
共同研究グループは、BACを活発にする働きが既に確認されていたアルコールと赤ワインに白ワインの約2.5倍含まれるポリフェノールの相乗効果で、体内での脂肪の代謝が促進されると結論づけています。
BATは、人間では新生児・乳児期に存在し成人ではなくなるといわれていたが、島田教授の研究では成人にも存在することがわかっています。
この研究の成果は、2005年10月にあった日本肥満学会で発表され、島田教授は「赤ワインを飲んで食事をすれば、健康を損なわずに食を楽しめるという期待が持てそうだ。」と語っています。
でも、赤ワインの味がダメ・苦手、お酒が飲めないという人も多いはず。
また、毎日、赤ワインは飲んでられないですよね・・・。
そんな方には、アルコールが入っていない葡萄のサプリメントがオススメです。
本研究では、マウスを使った実験で、赤ワインが脂肪を代謝して熱を発生させる褐色脂肪組織(BAT)を活発にし、細胞内の脂肪の粒を小さくすることを初めて明らかにしました。
脂っこい食べ物を多く食べるフランス人に、脂肪の過剰摂取による動脈硬化に起因した心筋梗塞や脂肪肝が少ないという「フレンチパラドックス(フランス人の逆説)」に島田教授は着目していました。フランス人が多く飲む赤ワインに脂肪を減らす働きがあるのではないか―との仮説を立てて、赤ワインがBATに及ぼした形態的な変化を共同で調べました。
動物実験のエサは普通食。グループごとに赤ワイン、白ワイン、エタノール(ワインは三和酒類製。アルコール濃度はいずれも14%に統一)、水のそれぞれ異なる飲料を与え2週間飼育しました。
その結果、赤ワインのグループは、ほかのグループに比べBATにある褐色脂肪細胞(BAC)の密度が高く、エネルギー(熱)を発生させるミトコンドリアのクリスタが発達していて、BAC内の脂肪の粒は、ほかのグループに比べて小さくなっていたと報告されています。
写真:褐色脂肪細胞(BAC)の電子顕微鏡写真
白い楕円(だえん)形の物体が褐色脂肪細胞内の脂肪滴(脂肪の粒)。水、エタノール、白ワインを飲んだマウスに比べ、赤ワインを飲んだマウスは粒が小さい(島田研究室撮影)
共同研究グループは、BACを活発にする働きが既に確認されていたアルコールと赤ワインに白ワインの約2.5倍含まれるポリフェノールの相乗効果で、体内での脂肪の代謝が促進されると結論づけています。
BATは、人間では新生児・乳児期に存在し成人ではなくなるといわれていたが、島田教授の研究では成人にも存在することがわかっています。
この研究の成果は、2005年10月にあった日本肥満学会で発表され、島田教授は「赤ワインを飲んで食事をすれば、健康を損なわずに食を楽しめるという期待が持てそうだ。」と語っています。
でも、赤ワインの味がダメ・苦手、お酒が飲めないという人も多いはず。
また、毎日、赤ワインは飲んでられないですよね・・・。
そんな方には、アルコールが入っていない葡萄のサプリメントがオススメです。